生アーモンドはローストアーモンドより栄養価が高い。
美容や健康のためには生アーモンドがオススメ!
食べるなら生アーモンド!って言われたりしていますけど、それって本当なんでしょうか?
実際は、生アーモンドもローストアーモンドも、栄養価はそんなに変わらないんです。
アーモンドの栄養成分は熱に強く、加熱してもそんなに栄養価は変わらないっていうのが本当のところなんです。
では、なぜ生アーモンドの栄養価が高い!と書いてあるサイトが多いのか?
調べてないからなんですね(笑)
一般的にビタミン類は熱に弱いと言われていますが、アーモンドは別。
ビタミンB群も、熱に弱いビタミンB1以外はそんなに変化がないんです。
実際に、生アーモンドとローストアーモンドの栄養価の違いを見てみましょうか。
ローストアーモンドと生アーモンドの栄養価
可食部100gあたり | 生アーモンド | ローストアーモンド | |
エネルギー | 587kcal | 608kcal | |
たんぱく質 | 19.6g | 20.3g | |
脂質 | 51.8g | 54.1g | |
脂肪酸 | 飽和 | 3.95g | 4.13g |
一価不飽和 | 33.61g | 35.09g | |
多価不飽和 | 12.12g | 12.65g | |
コレステロール | – | – | |
炭水化物 | 20.9g | 20.7g | |
食物繊維 | 水溶性 | 0.8g | 1.1g |
不溶性 | 9.3g | 10.0g | |
カリウム | 760mg | 740mg | |
カルシウム | 250mg | 260mg | |
マグネシウム | 290mg | 310mg | |
リン | 460mg | 480mg | |
鉄 | 3.6mg | 3.7mg | |
亜鉛 | 3.6mg | 3.7mg | |
銅 | 1.17mg | 1.19mg | |
マンガン | 2.45mg | 2.46mg | |
ビタミンE | α | 30.3mg | 28.8mg |
β | 0.3mg | 0.3mg | |
γ | 0.8mg | 0.7mg | |
ビタミンB1 | 0.20mg | 0.03mg | |
ビタミンB2 | 1.06mg | 1.04mg | |
ナイアシン | 3.6mg | 3.9mg | |
葉酸 | 65㎍ | 48㎍ |
こちらは輸入されている一般的なアーモンドの成分表です。(マヨルカアーモンドの成分とは異なります)
表を見ていただくとわかるように、加熱してもほとんど栄養価に違いはありません。
ただし、これはあくまでも素焼きでの成分です。調味料を使ったり、油で揚げたりしたものは数値が異なります。
どうして生アーモンドが選ばれているの?
これは、2017年ロイター通信の発表によるものからだと思います。
アメリカ、ハーバード大学、ミネソタ大学、メイヨークリニックなどによる研究の結果、生のアーモンドなど木の実が、人体に何かしらの影響を与えるということがわかりました。
また、生アーモンドに含まれるベンズアルデヒドがその効果に影響しているとの研究もあり、一気に生アーモンドが注目を集めることになりました。
加熱しても栄養素はほとんど変わりませんが、ベンズアルデヒドは芳香成分で生アーモンドに含まれているものです。
ローストすると失われる成分もあるので、アーモンドの健康効果を得たい方は生アーモンドを選ばれているんですね。
(当サイトでは、この研究結果を全て信用しているわけではありませんので、引用は控えさせていただきます。)
ローストアーモンドと生アーモンドの味・食感の違い
栄養価はほとんど変わらないものの、その香りと食感、味はローストと生では全く違います。
生アーモンドは一言で言うと甘い。香りも穏やかでその甘さを引き立たせます。
食感は湿気た感じでカリッとした歯ごたえはありません。
マヨルカでは100種ものアーモンドが栽培されていて、王様のアーモンドで販売しているホールアーモンドにも数種のアーモンドがパッケージされています。
その一粒一粒の味の違いをしっかり味わえるのが生食です。
中には杏仁の味がはっきりするアーモンドもあるんです。
これが面白いところですね。
ローストアーモンドはカリッとした乾燥した食感が特徴です。
熱を加えてしまうと、甘みが少なくなってしまいます。香りも本来のものに香ばしさが加わるので、甘い香りは薄れてしまいます。
甘さを選ぶか、食感を選ぶか、これはお好みです。
生アーモンドを手に入れると、自分で簡単にローストもできますので、違いを比べてみるのも面白いですね。
ローストアーモンドと生アーモンド保存の違い
生アーモンドは非加熱ですので、保存方法には気を付けなければなりません。
生なので、湿気やカビに弱いんですね。
賞味期限よりも早く召し上がること、開封後は冷蔵庫など冷暗所で保管することをオススメします。
一方ローストアーモンドは、酸化してしまう恐れがあります。
熱を加えて時間が経つと、どうしても脂分が酸化してしまうんですね。
こちらも、できるだけ早めにお召し上がりになることをオススメします。
生アーモンドを食べるときに気を付けたいこと
生アーモンドには「酵素抑制物質」という物質が含まれています。
この物質は体内でも酵素を抑制してしまいます。
酵素を抑制物質を中和するには、アーモンドを水に浸けるか加熱します。
重要な健康被害の報告はありませんが、消化不良の原因になるので生で購入された場合は、ちょっとひと手間かけてみてください。
アーモンドを生食する時の注意はこちらにまとめてあります。
生アーモンドを選ぶか、ローストアーモンドを選ぶかは好みの問題です。
栄養価はほとんど気にすることなく、ローストでも十分に摂れます。ローストして増えている栄養素もありますしね。
美味しさでも栄養価でも、マヨルカアーモンドはNO.1です。
一度試していただくと、その違いがはっきり分かりますよ。