アーモンドの生食って危険なの?!生で食べるときの注意

アーモンドレシピ
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アーモンドの甘さをしっかりと味わうには、生食が一番です。

ローストアーモンドの香ばしさやカリッとした歯ごたえはありませんが、その甘みは格別

生アーモンドが手に入ったときは、まず何も手を加えずそのまま食べてみてください。

 

と言っても、アーモンドを生で食べるには少し注意が必要です。

生のアーモンドには、体内の酵素の働きを阻害する物質、「酵素抑制物質」が含まれています。

消化不良を起こし、すい臓に負担がかかってしまうことがありますので、生食するときにはちょっとした下処理が必要です。

アーモンドを生食するときの注意点

アーモンドを生で食べるときは、必ず浸水するようにします。

やり方は簡単。アーモンドが十分浸かる水が入った容器に、アーモンドを入れて8時間から12時間冷暗所で浸けておくだけです。

こうすることで、酵素抑制物質が中和され、生でも安心してアーモンドが食べられるようになります。

アーモンドを浸水する理由って?

アーモンドを浸水する理由
1.酵素抑制物質の中和2.タンニンを減らす3.フィチン酸を減らす

アーモンドを浸水する理由は、主にこの3つです。

1.酵素抑制物質の中和

アーモンドなどのナッツ類、穀物や豆類などには、酵素抑制物質が含まれています。

アーモンドや穀物、豆類はいわゆる種。種の発芽を管理しているのが酵素抑制物質です。

この酵素抑制物質、先ほどもお伝えした通り体内に入ると、人の体の中でも酵素の働きを阻害してしまいます。

 

この酵素抑制物質を中和するには、種が発芽する環境を整えてあげればいいのですが、それが「水」なんですね。

アーモンドを浸水させることで発芽する準備が整い、酵素を抑制する必要がなくなるので、酵素抑制物質が中和されるわけです。

 

発芽する体制が整うと、ビタミンBやC、カロチンが増えるなど栄養価も高まっていきます。

2.タンニンを減らす

タンニンはアーモンドの薄皮に含まれています。

生のまま食べると少し苦みを感じる原因は、このタンニンによるものなんです。

アーモンドを水につけることでタンニンを減らし、味がまろやかに変化します。

 

またタンニンも消化不良の原因になるので、できるだけ減らしておいたほうがいいですね。

3.フィチン酸を減らす

フィチン酸とは、種の中で鉄や亜鉛と結合した状態で存在する物質です。

体内などアルカリ性の環境でも鉄や亜鉛と結合する働きがあるので、フェチン酸を多くとると鉄や亜鉛が体外に排出されてしまいます。

浸水させるとフィチン酸を減らし、アーモンドのミネラルを効率よく取り入れることができるようになります。

その他に酵素抑制物質を中和させる方法

素焼きアーモンドの作り方

発芽に必要なもう一つの物は暖かさ。

アーモンドに熱を加えることでも、酵素抑制物質を中和させることができます。

 

生アーモンドを軽くローストするだけでOKです。

カリッとした歯ごたえに変わりますが、甘みは減ってしまいます。

アーモンドの栄養素は熱に比較的強いものが多いので、ローストしても栄養価はあまり変わりません

アーモンドに多く含まれるビタミンEでさえ、ローストして減るのはわずか5%程度です。

中には減少してしまう栄養素もあれば、ローストすることで増える栄養素もあります。ここはお好みですね。

 

ローストも簡単にできますので、2日程度で食べ切れる量ずつを毎回ローストすることをオススメします。

アーモンドの酸化も防げますし、湿気の心配もないですね。

 

詳しい浸水の方法とロースト方法はこちらをご覧ください。

生アーモンド簡単レシピも掲載しています。

生アーモンドを使ったレシピ3選とローストの方法
生アーモンドを使ったレシピを3品ご紹介します。生アーモンドの甘さと風味を十分味わえるレシピです。甘さを残すロースト方法もご紹介。

生アーモンドの保管には注意が必要

酵素抑制物質による実害は、調べてみた限りでは見つかりませんでした。

しかし、日本人は胃腸が弱い方が多いので、生食する場合は消化不良に気を付けたいですね。

浸水やローストは簡単にできるので、生アーモンドを取り入れてみたい場合は少し手間をかけて処理されることをオススメします。

 

それよりも気になるのが、生アーモンドの管理方法です。

生アーモンドは加熱処理していないためカビが生えやすいので、しっかりと管理することが大切です。

賞味期限よりも早めに食べ切る。開封後は冷蔵庫などで管理するなど、細心の注意が必要ですね。

 

アーモンドアイスお試し

 

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