Gató d’ametlla(ガト・ダ・マトラ)、マヨルカではGató(ガト)と呼ばれ、親しまれているアーモンドケーキです。
このガトと言う言葉、どこかで聞いたことありませんか?
そうなんです。このGatóの語源は、フランス語のgâteau(ガトー)小麦粉・卵・砂糖・バターで作られ、ナッツやチョコレートで飾られた焼き菓子から来ているんです。
マヨルカ菓子とフランス菓子を組み合わせた、17世紀から作られる伝統のお菓子が、このガトなんですね。
ガト・ダ・マトラと、グラニザッ・ダ・マトラの相性は抜群。
ガトを食べるとき、絶対に横に添えられているほど、マヨルカ島民から愛されている組み合わせなんです。
今回は色々あるガトのレシピの中から、もっともアーモンドの味と風味をダイレクトに感じられる、シンプルで素朴なレシピをご紹介いたします。
最高級マヨルカアーモンドだからできる、素材の味を活かしたレシピです。
本当にシンプルなケーキなので、素材は厳選したものをお使いください。
マヨルカ伝統アーモンドケーキの作り方
~材料~
・アーモンド(ローストしていないタイプ)・またはアーモンドプードル 300g
・グラニュー糖 300g
・全卵 6個
・お好みでシナモン・レモン
*今回は24cmの焼き型を使っています。
これより大きな型には(アーモンド+100g・グラニュー糖+100g・全卵2個)の比率で増やしてください。
型にはラードを塗り、強力粉をまぶしておきます。
マヨルカではラードをよく使用しますが、質のいいものが手に入らない場合は、バターで代用してください。
1.アーモンドをフードプロセッサーで細かく砕きます。
この時、アーモンドの大きさにバラつきがあった方がザックリとした食感が楽しめます。
アーモンドプードルよりも荒め、アーモンドダイスよりも小さめが目安です。
アーモンドプードルをお使いになっても大丈夫です。
2.ボールにアーモンドプードル、グラニュー糖、卵黄を入れます。
この時に、お好みでシナモン、レモンの皮を摩り下ろしたものを入れてください。
3.②のボールに泡立てた卵白を加えしっかりと混ぜ合わせます。
卵白は器を逆さまにしても落ちてこない程度まで、しっかりと泡立てます。
4.ケーキ型に移し、170~180℃のオーブンでしっかりと焼き色がつくまで焼きます。
目安は30分ですが、表面にしっかりと焦げ色が付き、串を刺してみて中まで火が通っていれば完成です。
グラニザッ・ダ・マトラとアーモンドケーキの最高の相性
表面は少しカラメリゼされたようなカリカリ感、中はしっとりとしてアーモンドのザクザク感を味わえる、どっしりとしたケーキです。
グラニザッ・ダ・マトラと一緒に口に入れると、ケーキ生地にグラニテがしみ込みホロホロと崩れながらも、表面のカリカリがしっかりとした存在感。
アーモンドの香りが口の中、鼻腔にふわーっと広がる素敵な瞬間を味わえます。
このレシピ、日本の方が食べるとかなり甘く感じると思います。
一度この分量で作られて、砂糖の量をご自分の好みに調整されるのもオススメですよ。
香り高く甘いアーモンドを、最高の状態で味わってください。