現在、アーモンドの健康・美容効果が注目されるようになりましたよね?
ビタミン、ミネラルはサプリメントで摂ってるし、私にはあんまり関係ないかな?
そう思ってしまうかもしれませんが、もっと自然な方法で健康維持やアンチエイジングができたら最高ですよね。
文明や化学が発展しても、自然の力には勝てないと思うのは、私だけではないはずです。
アーモンドは旧約聖書にもたびたび登場するほど、古くから人々に愛されてきました。
モーゼの兄でヘブライ人をエジプト脱出を助けたアーロンの杖が芽吹き、蕾となりアーモンドの実となったという話は有名で、古くから宗教儀式などで使われるアーモンドの木は、神の承認・支持を象徴しています。
そして1世紀のギリシャ植物図鑑には、すでにアーモンドの薬効が記載されているなど昔からその効果は知られていました。
先人の知恵を見直すこと、それを身近に感じられるのが大地と太陽の力をギュッと詰め込んだ食品ではないでしょうか?
アーモンドの成分の中で注目されている成分は、トコフェロール(ビタミンE)です。
ビタミンEを含む果実や穀物の中では最も含有量が多く、その抗酸化作用からアンチエイジングや生活習慣病予防などに対する効果が期待されています。
マヨルカアーモンドが特別である理由に、オレイン酸とリノール酸の含有量が普通のアーモンドの3割以上という驚異的な違いがあげられます。
そんなマヨルカアーモンドに秘められたパワーを、通常のアーモンドと比較しながらお伝えします。
マヨルカアーモンドの効果って?
通常のアーモンドの約50%が脂質なのに対し、マヨルカアーモンドは脂質55%と高く、なんだかちょっと太りそうなイメージですよね?
でもそのアーモンドの脂質は不飽和脂肪酸。いわゆる良質な油で、血中の悪玉コレステロール値下げる働きがあります。
さらに注目すべきポイントは、オレイン酸とリノール酸の値の高さです。
普通のアーモンドは65%程度がオレイン酸・リノール酸なのに対し、マヨルカアーモンドは88%以上がオレイン酸とリノール酸という、スーパーアーモンドなのです。
それでは、アーモンドに秘められたパワーとその効果の一部を見ていきましょう。
アーモンドのパワーの秘密:栄養素
アーモンドはビタミンEの他にもミネラルや食物繊維を多く含む食品です。
特に含有量が多いミネラルはカルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅。そのほかには、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸など、私たちの健康を維持する必須要素が豊富に含まれています。
一般的輸入アーモンド可食部100gあたりの栄養素
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | |
アーモンド | 598㎉ | 18.6g | 54.2g | 19.7g | 4㎎ | 770㎎ | 230㎎ | 310㎎ | 500㎎ | 4.7㎎ | 4.0㎎ | 1.35㎎ |
くるみ | 674㎉ | 14.6g | 68.8g | 11.7g | 4㎎ | 540㎎ | 85㎎ | 150㎎ | 280㎎ | 2.6㎎ | 2.6㎎ | 1.21㎎ |
ピーナッツ | 562㎉ | 25.4g | 47.5g | 18.8g | 2㎎ | 740㎎ | 50㎎ | 170㎎ | 380㎎ | 1.6㎎ | 2.3㎎ | 0.59㎎ |
トコフェロール(ビタミンE) | 脂肪酸 | 食物繊維 | ||||||||||||||||||||
α | β | γ | δ | B2 | ナイアシン | 葉酸 | 飽和 | 一価不飽和 | 多価不飽和 | 水溶性 | 不溶性 | 総量 | ||||||||||
アーモンド | 31.0㎎ | 0.4㎎ | 0.7㎎ | 0㎎ | 0.92㎎ | 3.5㎎ | 63㎍ | 4.13㎎ | 35.16㎎ | 12.68㎎ | 0.8g | 9.6g | 10.4g | |||||||||
くるみ | 1.2㎎ | 0.1㎎ | 23.6㎎ | 2.6㎎ | 0.15㎎ | 1.0㎎ | 91㎍ | 6.87㎎ | 10.26㎎ | 50.28㎎ | 0.6g | 6.9g | 7.5g | |||||||||
ピーナッツ | 10.1㎎ | 0.4㎎ | 6.0㎎ | 0.3㎎ | 0.10㎎ | 17.0㎎ | 76㎍ | 8.33㎎ | 22.76㎎ | 13.74㎎ | 0.4g | 7.0g | 7.4g |
文部科学省 第2章 五訂増補日本食品標準成分表より
アンチエイジング効果:ビタミンE
アーモンドはナッツ類・穀物類の中で、最もビタミンEの含有量が高い食べ物です。
気軽に丸ごと食べられる食品なので、毎日の食生活に取り入れるのも簡単なのが嬉しいですよね。
ビタミンEには抗酸化作用があり、体内の脂質を酸化から守ってくれる働きがあります。
血管を健康に保ち、血中LDLコレステロールの酸化を抑えるなど生活習慣病の予防するのがビタミンE。細胞の酸化を防ぎ、血行を良くする働きがあるので、アンチエイジング効果が期待できます。
ビタミンEの中でも体内で一番多く、生理作用が強いものはαなのですが、上記の表を見ていただくとおわかりのように、アーモンドには豊富に含まれています。
ビタミンEの1日当たりの摂取上限は650㎎ですが、体内に蓄積しづらく摂取量の2/3は便として排出されます。
サプリメントなどで過剰摂取する以外は、一般の食品での食べ過ぎに関してはそれほど気にすることはないようですね。
カルシウムとマグネシウムの関係
カルシウムは歯や骨の形成や、健康維持に重要な働きをすることは良く知られていますよね?
精神の安定やホルモン分泌の調整、筋肉の収縮、止血作用など多くの働きがあります。
でもこのカルシウム、近年の研究によってカルシウムとマグネシウムのバランスが大切だということが明らかになってきました。
「カルシウム2:マグネシウム1」これが理想のバランスです。
アーモンドの成分をご覧になると、カルシウムよりマグネシウムが上回っています。
そのバランスを上手に調整してくれるのが牛乳などの乳製品です。
マヨルカのアーモンドグラニテ、グラニザッ・ダ・マトラは良質なアーモンドと牛乳の組み合わせ。
まさにその理想バランスを美味しく摂取するのに、最適なデザートです。
発育のビタミン:ビタミンB2
ビタミンB2は発育のビタミンとも呼ばれ、皮膚や髪、爪などの再生や、発育促進、エネルギー代謝において重要な役割を果たします。
ビタミンB2は水溶性ビタミンなので、多く摂取しても体内に蓄積されにくく尿として排出されます。
逆に不足してしまうと、成長期の子供の場合は成長障害を起こしてしまいます。
口内炎になりやすい人は、ビタミンB2が不足しているのかもしれません。ビタミンB2には皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあるので、しょっちゅう口内炎に悩まされているなら、積極的に取り入れてみるのもいいですね。
精神の安定:ナイアシン
ナイアシンはメンタルに効果がある成分としても知られ、サプリメントにも多く使われています。神経細胞で脂質や糖質を分解して、精神を安定させる効果があるんですね。
しかし、ナイアシンを過剰摂取すると、消化器系や肝臓への障害があるとの報告もあります。
食品から自然に取り入れて、健康維持に役立てたいですね。
その他のミネラル
リン:骨や歯の正常な発達に必要な成分で、筋肉にも含まれる重要なミネラルです。
鉄:主に赤血球をつくるヘモグロビンの成分になっていて、酸素を運ぶ重要な役割があります。
亜鉛:皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあり、不足すると味覚障害が引き起こされるので、要摂取です(笑)
銅:鉄から赤血球が作られるのを助けるミネラルで、鉄を運ぶ働きがあります。
アーモンドの1日目安摂取量ってあるの?
アーモンドは1日20~25粒程度が適量とされていますが、実際マヨルカではそんなことは全く気にしていません(笑)
粒で食べるだけではなく、料理やお菓子にして食べることも多く、そんなことは気にしていられないんですね。
では実際、なぜ日本ではアーモンドの適量が1日20~25粒程度と言われているのかというと、1日のビタミンE摂取量目安や、摂取カロリーによって適量とされているだけなんです。
アーモンドの食べ過ぎでビタミンEの過剰摂取になる?
ビタミンEを取りすぎると、下痢や吐き気といった症状や骨粗鬆症や筋力低下、肝機能障害を引き起こす可能性もあります。
しかし、ビタミンEの摂取上限量は650㎎。アーモンドのみだと2㎏食べると超えてしまう感じです。1日アーモンド2㎏は、ちょっと考えにくいですよね。
アーモンドを食べ過ぎるとカロリーオーバーで太る?
アーモンドはカロリーが高い木の実です。「カロリーが高いものを食べると太る」と言うのは世の常識のようになっていますよね?
しかし、アーモンドに含まれる脂肪分はオレイン酸とリノール酸がメイン。コレステロールの蓄積を阻止したり、血中たんぱく質レベルを減少させたりなど良質の油です。
さらにアーモンドは食物繊維のが豊富。水と一緒に摂取すると胃の中で膨張して満腹感を与えたり、腸の動きを活発にしたりなどの効果があります。
また、ビタミンB2は、脂肪燃焼効果があるなど、「カロリーが高い=太る」という単純なものではないのです。
アーモンド食べ過ぎで気を付けたいこと
適量であれば腸の動きを助ける食物繊維ですが、もちろん過剰摂取してしまうとお腹を壊す原因になることがあります。
アーモンドにはアルギニンが多く含まれています。アルギニンは、子供の身長を伸ばす成長ホルモンの分泌を助ける成分としても注目を集めているアミノ酸です。
しかしこのアルギニン、ヘルペスウイルスの増殖も促すという研究もあります。口唇ヘルペスがあるときは、アーモンドの食べ過ぎには気を付けたいですね。
結論から言えば、極端な過剰摂取をしなければ、何も問題ありません。
むしろ美容効果も高く、健康維持に役立つスーパーフード。
でもただ、毎日20粒食べるだけじゃ味気ない。どうせなら美味しく、品質が良く栄養価が高いものを食べたくないですか?
マヨルカアーモンドは知られざるアーモンド界の王様。アーモンドを毎日の食卓に取り入れるなら、美味しく続けていきたいですね。